◆サイドエアバッグのキャンセル&R34・2WD車のシート交換
サイドエアバッグがオプションで装着されているにもかかわらず、
シートを交換しようとしているR34オーナーに朗報です(他車も同様かもしれません)。
サイドエアバッグ装着車は、車体側にある衝突のセンサーからの信号を伝えるため、
シートベルト以外に、エアバッグの配線があります。ですので、シート交換をする際
にそれを外し車体側のコネクターを遊ばせておくことになりますが、そうするとエア
バッグ故障の警告灯が点灯しフロントも含め全エアバッグが機能しない状態
になるそうです。
しかし、中古でよく確認せずサイドエアバッグ付きを買ってしまった方、
新車でオプション装着したが気が変わった方(私はコレ)
としてはシート交換できないのは辛いですね。
その対処法として、遊んでいる車両側コネクターに、電子部品屋などで売っている
2オームの電気抵抗を装着すればよいのです。それをコネクター内の端子に接続し、
ビニールテープ等で外れないように巻いてしまえばOKです。
かなり荒っぽい方法にも思えますが、某有名ショップでも採用されている方法ですので、
しっかり施工すれば大丈夫ではないでしょうか?
ちなみに、TRDはサイドエアバッグキャンセル用の専用コネクターを発売していますが、
ニスモは残念ながら発売していません。
なお、一度でも警告灯点滅状態に至ってしまった方は、上記対策作業を実施
しても点滅状態はなおりません。さらに、エアバッグ故障診断をしているコンピュータの
リセット作業が必要になります。
リセット作業の詳細については、日産自動車発行の整備要領書に載っています。(YASUAKI)
ところで、シート交換の話題のついでなのですが、R34の2WD車のシート
取付部形状が特殊なことはご存じでしょうか?
スカイラインは、R32,33と2世代続いて、4WDモデルを含めた両モデル・
全車両のシート取付部形状が同一のため、特にGT−Rの純正シートを基準車に流用
できることは有名でした。
しかし、R34においては、
R32・33と共通であるのは4WD車のみで、2WD車は他の全ての日産車と
異なる形状なので、シートレールが別売のシートであれば専用シートレールを
買わなければならず、シートレールと一体の純正シートであれば取付部の
加工が必要になってきます。私もR34GT−Rシートの取付部を加工して装着しています。
ちなみに、R32・33タイプのシートをシルビアに流用する際に1ヶ所だけ
延長ステーを装着すればOKという有名な流用がありますが、R34・2WDへの流用の
場合そもそも穴の左右位置が違いますので、その程度では無理です。
溶接加工をしてくれるショップを探してお願いすることになると思います。(YASUAKI)
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