◆前期GT−t ECU不良
平成10年式初期のGT−tのMT車には、ECUに不具合があり、対策品が日産
自動車から出ています。
問題のユニットは燃料噴射・カットの制御が不適切であるため、低回転(1000
回転台前半)でのアクセルON・OFFで車がギクシャクしてしまうのです。渋滞時
などには露骨に出ます。MT車に不慣れな方は、「MTってこんなもんか」と見過ご
していることも多いようです。私の推測では、RBエンジンは燃費が悪いというク
レームが多いため、燃費改善のため燃料を絞りすぎたんでしょうね。
聞いた話では、ECUの部品番号の末尾が「・・・500」のものが交換対象で、
対策品として「・・・・・・501」ないし「・・・・・502」が設定されている
ようです。
日産側は、安全性に関係ないとの判断でリコール対象として発表していませんの
で、待っていても入庫案内は来ません。
まず日産自動車本社のお客様相談室(カタログの裏などに電話番号があります)に
申し出たうえ、指示通りにディーラーに入庫して無償交換して貰うことになります。
ディーラーに直接持ち込むのでは、ディーラーによっては情報不足から異常を診断
できないことがありますから、必ず日産自動車本社からディーラーに話をしてもらう
ようにしましょう。
平成10年当初は、ネット上の掲示板で話題になったらしく、一部ユーザーが連帯
して日産側に不具合を認めさせたという経緯があるそうです。しかし、現在では議論
も沈静化しているため、これを知らないユーザーが相当数存在し、不具合に悩み続け
ていると思われます。
特に、最近は初期のR34が中古市場に出回ってきているので、購入された方は要
注意です。交換されていても書類には残っていませんから、必ず対策品交換済か確認
してもらうべきです。
注:保証期間終了後は原則的に有償交換の模様。
※ECUを外から見ると貼ってあるラベルの部品番号が「・・・500」でありな
がら、中身だけを対策用のプログラムに書き換えてある車も存在します。もし可能で
あれば、中古で購入される方は、対策前後を乗り比べたことがあるR34オーナーに
チェックしてもらうと良いでしょう。
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